昔テレ朝でやっていたル・マン24時間耐久レースの特番が2004年で放映打ち切りとなり、8年ぶりにJ SPORTSを通じて(しかもハイビジョンで)見ることができた。
蓋を開けてみればアウディ・チーム・ヨーストの一人勝ち。昨年までの「宿敵」プジョーはおろか、名だたる強豪ワークス不在の昨今、どうにかこうにか間に合わせてきたトヨタのハイブリッドも熟成不足で信頼性に掛け、速さこそ見せたものの2台ともリタイヤに終わった。
アウディの強さはなにも今始まった事ではない。トヨタも、アウディに勝てなかったのは熟成度の差だと思う。
トヨタはもっともっと、ハイブリッド技術を全面に押し出して、エンジンへの負担をもっと小さなものにすればもっと走っていたれたのではないか?とも思う。まだまだトヨタはヨーロッパの真似をしているように見える。
その一方で、エンジンサプライヤーとしての日産の名前が目立った。ワークスとしては、世界に向けてはFIA-GTなどの参戦が主だったところだが、これだけ多くのNISSANの名前が並ぶとは正直思ってなかった。デルタウイングは気の毒だった。
そして、GT-Eクラスは、プロ、アマともにポルシェ以外がウィナーとなった。プロクラスはセミワークス体制のフェラーリ458が、アマクラスはシボレーコルベットZR1がそれぞれ優勝。これはなにも、ポルシェが遅くなったワケじゃないだろう。ほかのメーカーのクルマも壊れなくなったのだ。
トヨタはF1から撤退し、しばらくレースから遠ざかっていたような印象も受けるがそんなことはなく、アメリカではNASCARに注力し、市場拡大に尽力していた。プリウスのクレーム問題とかかなりパワーを使ったと思うが。それに、レクサスブランドのイメージ戦略にも尽力。ニュルブルクリンクのレースにLF-Aを出したりして存在感をアピールしてきた。だから、今ここでル・マンなんだろう。でも、もうちょっとオリジナリティを追求して欲しい。
それとあと日産。フェアレディZとGT-Rの競技車両を売り始めたのだから、こういうクルマでル・マンに出てきて欲しい。でもフェラーリ458やコルベットZR1が相手じゃ・・・・ポルシェ911でも苦戦してるのだから相当勝つのは厳しいかもしれないけど。それでも良い。ファンは国際映像に映る日本車を待ち望んでいるのだから。
WECが10月にFSWに来るそうだ。これは観に行かないと!