タグ:ふもとっぱら

「大きな前室のあるテントが欲しい」

きっかけはそんな感じでした。

ソロキャンで過ごすだけなのですが、単に屋根の下ということではなく
ちょっとした囲まれ感のあるスペースで
イスとテーブルが置けるくらいの場所が欲しいと思っていました。

タイトルなし

ネットでテントを物色していると、テンマクデザインのテントで
「パンダTC」というのがあり、それ用のハーフインナーというのが
あるのを知りました。
そのハーフインナーが、生産終了品ということで半額に!
そして、寸法を確認してみると、どうやら手持ちの
コールマン「エクスカーションティピー」の中にピッタリ入りそうな…。

最初は単に、同じく手持ちの「ツーリングドームST」のインナーを使い
「カンガルースタイル」にするでも悪くは無かったのですが、
ここは「ワンオフ」で、いかにも純正品のようなフィッティングにしたい。

で、製作開始です。

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まずは、寸法がわからないので、インナーテントは独立してペグダウンする
方式で一度キャンプしてみました。

ペグダウンのために、パンダTCのインナーのインターフェースに
合わせるべく、バックルにゴムバンドを付けたーパーツを準備。
ゴムバンドは、コールマンのカーゴキャリーのスペアパーツを流用。

そして実戦。

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GW前のふもとっぱらキャンプ場で設営してみました。
まったく違うインナーテントを入れたエクスカーションティピーも
手探り状態でペグダウンしていく感じで、
すべての設営を終えるまで、考えながら作業していたので
40分くらいかかってようやく形に。

しかしこれで寸法を割り出すことが出来ました。
使用感としては写真のとおり、イスとテーブルがちゃんと入り
(この時はリモートワークをここでしましたw)
他のスペースも十分であることを確認しました。

ここまで来たら、いよいよ本格的に自作を。

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20mmのテープ(ベルト)とバックル等をホムセンで仕入れて、
割り出した寸法に合わせて作っていきます。

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理想形としては、フライシートを固定するペグに共掛け出来る
インナーテント用ストラップとして、ペグの数を最小限にすること。

そしてもう一つの課題。
前室を形作る「フロントポール」の固定用ピンが、
新型のティピーTCやワイドティピーなどではフライ側に付いてるが
旧式の「エクスカーションティピー」ではインナーテント側にあり
フライシートのみの使用が考慮されていないこと。

ここは、またまたコールマンの純正パーツである
「アシストクリップ」を別途購入。

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これについては、左右をつなぐベルトの適正長さを決めるためと
ハーフインナー用自作パーツの使い勝手を確認するために

またまたキャンプに行きましたw

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6月の野辺山高原は、昼は20℃程度、夜は長袖必須の超快適エリア。
荷物を運んでペグダウンして、少し汗ばむくらいでした。

そして、作った自作パーツ群は?

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フロントポールはまだパラコードでつないでるだけですがイイ感じ。

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インナーテント用ベルトは
「純正かよ」
というレベルのフィット感です!

こんな感じで美しくセットアップが出来てしまい、
DIYが終わってしまうのは少々寂しい気がしますが
これによって中古エクスカーションティピーは
「標準インナー仕様」
「ハーフインナー仕様」
「フライのみ仕様」
「ツーリングドームでカンガルースタイル」
という、新型ティピーにも無いようなバリエーションを与えることに成功。

ますます今後のキャンプが愉しくなりそうです。

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「キャンプって何がおもしろいんですか?」

という課題提起からスタートした「前編」ですが、今回の「後編」は、ただただソロキャンプでキャンプ地をはしごしているだけのレポートになります。ご了承ください。



8月に家族キャンプの為に1日だけ有給休暇を取り、その後「夏休み」が無かったんです。


10月の人事異動によりわがチームに新規メンバーが加入し戦力アップ。業務引継ぎを含め仕事が一段落したときに、上長に言いました。

プチリフレッシュするから休みください。

実際に有給取得したのは月曜日の1日だけでしたが、前の金曜日はフレックス退社で出発準備を整えました。



土曜初日。

高速道路は渋滞し、のんびりスタートがアダになった。それでも、3時過ぎには第一目的地のふもとっぱらキャンプ場に到着。

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「ふもとっぱら」は実はもう何度も来ていて、どの辺が混みやすいかも把握しています。
この日は、イベントで占有されているエリアもあり、受付付近の温泉やトイレが近いエリアは、テントとテントがくっつくんじゃない?と思うくらい人とテントがひしめき合ってました。
言葉は悪いですが

まるで難民キャンプ

のごとく。

そんな「ふもとっぱら」ですが、とても広く果てしなく平面が続く良い場所なので、とにかく人が密集していない端の方まで行き、陣取ります。

すると、なぜか、

毎回おなじような場所にテントを張っている自分がいる。

これ、面白いなあ。狙ってないのに。

とても広いキャンプ場なのに、少し端へ行けばゆったりして、中心部へ行けばあり得ないほどの混雑ぶり。
「ふもとっぱら」なんて、あんな人がごちゃごちゃしたところで落ち着いてキャンプできない…と、わざわざSNSに書き込みをする人が居ますが、おそらくは

わざわざ混みあっている場所へ飛び込んで行く自虐ネタ

なのかと思います。

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今回は、コールマンのツーリングドームと、3Wayマルチレイヤスリーピングバッグの組み合わせ。
到着後さっさと寝床づくり。
正直なことを言うと、渋滞で到着が遅れたことで、日没までのリードタイムが少なくなり、ちょっと急ぎで設営しました。

まずは富士山の雄姿を堪能しながら焚き火。既に薄暗くなっていますが、キャンプは正直このくらいから始められればいいです。

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そして、いつもよりもちょっと贅沢なサイトの使い方をしました。
端っこだから大丈夫。

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メシはなんでも良いのですが、富士山を眺めながらソーセージ焼いてビール飲みたかったので、テントから少しだけズレた場所に焚き火台を置いて、大き目の薪をゴトク替わりにスキレットで調理しました。
そこから直に召し上がるアツアツのソーセージとビールと焚き火…。粋ですねぇ。

日没前だとまだまだ食事を始めないグループも多いのですが、真っ暗になってから調理始めるのかなあ?

この日の一番の目的は、オリオン座大流星群の観測でした。なので、食事やビールもそこそこに、マントルランタンの灯りを頼りに”家財道具”を片付け、車内へ撤収まで終わらせていったん寝床に付きます。

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テントの中って、そんなに楽しいと思ったことはありませんが、薄いテントの外はガチの自然環境というのが面白いですね。また「テントに防寒性は無い」という常識はあるものの、やはり、薄かろうと囲って風を避けているので、外にいるよりはずっと暖かいですね。特に寒い時期はホッとする瞬間です。こういうのは、家に居ては体験できないものですね。

星の写真はたくさん取りましたが、割愛します。


真夜中にひっそりと星を眺めていたのですが、深夜2時くらいまでテントの中の灯りを付けて談笑してたグループが近くに居ましたね。

修学旅行の中学生かよ。




2日目。
少々遅い起床。コーヒーを沸かし、コンビニで買ったカレーパンを食べました。
その後はさっさと撤収し、チェックアウト。


実は、キャンプはここで終えて帰って(月曜日も)家でゆっくりするつもりでした。
明日(月曜日)も休みなら、

せっかくだから風呂入って帰ろう。

中央道経由で帰路につくことを考えていて、本栖湖ルートで山梨市へ向かう途中にいくつかの日帰り温泉があることは把握していたのですが、ほんの少しだけ回り道をドライブして帰ろうと考え、富士川方面ルートを気ままに走っていました。

すると突然日帰り温泉の看板を目にし、そのまま「ここで入ろう」と車を止めたのでした。

訪れたのは、

「六郷の里 つむぎの湯」

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です。それほどメジャーでもない、町の日帰り温泉で、町民は300円(!)、部外者でも400円。

東京の銭湯より安いじゃん?!

これが旅楽しいところでもあります。いい湯でした。

この時、予定せず訪れたものだから開館時間まで20分ほど時間があまってしまいました。
その時間‥‥思わず脳裏をよぎりました。

う~ん、やっぱりもう1日キャンプして帰ろうかな?

予てから「行ってみたいキャンプ場」として調べておいた長野県某所のキャンプ場に電話。
日曜泊なんてだいたいのキャンプ場はガラガラです。当日予約完了。
こんな立ち振る舞いが出来るのも、ソロキャンプの魅力です。

そうと決まったら、食料調達です。

進路を韮崎IC近くのオギノ(食品スーパー)に設定し、食品の買い出しをしました。
例によってビールはキャンプ場付近のコンビニで…その後、風呂に入る前に予約したキャンプ場に向かいました。

キャンプ場は教えません。

決して交通の便が悪いわけでもない場所にあるのですが、観光地中心部からほんの少し道をそれた農道のの奥にあるキャンプ場です。地形も複雑で、ふもとっぱらとは異なり、必ずしもキャンプ場として整備が行き届いているとは言えない、逆に言えば自然をかなり残しているキャンプ場です。

でも私はそれで充分。

充分と言うより、むしろ理想。

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とてもいい情景と雰囲気。

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この深い自然の中で過ごす…それこそ、キャンプの醍醐味と思います。


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そういえば、昼飯を食べていなかったので夕方4時くらいから始めました。
肌寒い森の中での鍋、バツグンです。

そしてこの時間になると長く伸びた影は薄らぎ、空は青さを増してきます。
キャンプに来ると、通常の生活リズムではなく、太陽と自然のリズムに支配されます。
そのリズムに身をゆだねる・・・。

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そして夜は更けていく・・・・。
山はもう冬・・・・。








「キャンプって何がおもしろいんですか?」

という疑問?愚痴?そんなもん、こういうところへ来たらわかります。


キャンプは

何か特別なことをしなくちゃいけないわけもなく
何か特別なことがキャンプ地に待っているわけでもなく

人の目を気にして道具そろえることなんて必要なく
自分のお気に入りの道具に囲まれればそれで良い

ただいつもとは違う”非日常”の空間に身を置いて
いつもと同じようなことをするだけで得られるものがある


キャンプとは、そういうもんです。

(終わり)



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